今時の若いもんは

2019年9月6日

先日、他社の若い人たちと打ち合わせをしました。その席での会話。

Aさん「最近、人材不足や採用難は各企業の共通の課題ですね。ウィズさんの抱えている課題は、クラウドソーシングを利用してギグエコノミーをターゲットに展開すれば解決できると考えます。将来Uber型ビジネスへの展開も視野に入れられます。」

私「あぁそうですか・・・」

私にはAさんの言っていることが全く理解できません。何語で話してるの?説明を受けてやっと分かりました。最近流行りのビジネススタイルだそうです。なるほど、自分の発想にはない展開です。これらのビジネスで重要なのはスマートフォン(スマホ)だそうです。今の若者達はインターネットの世界で生活しています。打ち合わせ中もAさんはスマホを操作して私に様々なコンテンツを見せてくれます。私もスマホは持っていますが、まるで別物です。私は、電話ができて、メールができて、ちょっと調べ物ができれば事足ります。正直スマホがなくなっても、まあ昔に戻るだけだなと思います。でも若者達は違うようです。本当に生活や仕事の一部になっています。今や生活に必要な事はほとんどスマホで行います。そしてこれからますます便利になっていきます。というか、スマホありきの社会になりつつあります。まずい。このままだと取り残される。いや、取り残された!そんな思いの中で打ち合わせを終えました。これからの社会は若者達が創ります。スマホばっかり見ている若者を見て「まったく今時の若いもんは」と内心思いますが、彼らの興味の対象にも目を向けていく必要を感じました。みなさん、そろそろ携帯電話(ガラケー)をスマホに持ち替える時代が到来したようです。ちなみに80代の私の両親は最近スマホを持ちLINEを始めました。素晴らしい!ただ母は、もったいないからと言って普段は電源を切っています。惜しい!

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キリン解剖記

2019年8月9日

キリン解剖記という本を読みました。主人公(著者)は、小さい頃からキリンが大好きで、好きが高じて東京大学でキリン博士になった郡司芽久という女性です。研究を始めてしばらく、彼女は研究テーマが決まらないままひたすらキリン解剖の腕を磨いていました。哺乳類の首の骨(頚椎)は7つです。しかしキリンは高いところの木の葉を食べ低いところの水を飲むので、出来るだけ首を動かす必要があります。そこで彼女はキリンには8つ目の頚椎があるのではないかという仮説をたて研究のテーマとしました。そして仮説を立証すべく解剖を繰り返す中で、彼女は大切な事に気づき研究者として成長していきます。たとえば、

・先入観にとらわれず目の前にある物をありのまま観察することの大切さ。

・知識は生活を豊かにし、目にとまるものに価値を与え、新たな気づきを生み、日常生活を輝かせてくれるということ。

・誰かに強いられて知識を詰め込む「勉強」と、自らの喜びとして主体的に知識を得る「学問」の違い。

・夢中になれることに出会い、時間をかけて取り組むことの素晴らしさ、などなど。

彼女の研究が進むにつれ次々に新しいことが発見され、本当にキリンは8つの頚椎があるのではないか?と本を読む私もわくわくしました。しかし私がこの本で一番感動したのは、キリンに対してです。研究の結果、キリンの頚椎はやはり7つしかないことが分かりました。その代わりキリンは胸の骨(胸椎)も動かせることがわかりました。第1胸椎が8番目の頚椎の役割を果たしていたのです。胸椎は(人間も同じですが)、あばら骨が付いているので本来は動きません。そこでキリンはあばら骨の位置を後ろにずらして第1胸椎だけは動かせるように進化していたのです。このおかげで首の可動域が50cm広がりました。キリンは目的のために手段を選ばす進化を遂げた動物だったのです。

話変わるのですが、先日、打ち合わせの席で「大切なのは手段や目標ではなく目的である」という話を聞きました。なるほど、「目的」。私達はどんな目的のために清掃をしているのでしょうか。綺麗にする事が目的?仕事が日常化し、その先にある大切な目的を忘れてはいないか。こんなことを考えていた矢先にこの本を読んだので、目的を遂げたキリンについつい感動を覚えました。キリンよ、あなたは偉かった!

みなさん、暑い日が続きますが身体をご自愛ください。

 

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技術と技能

2019年7月8日

技術と技能の違いをご存知ですか?本を紐解くと、両方とも「技」を表す言葉です。「技能」とは人間の行為・能力であり経験的に身に付くもの。「技術」とは方法、手段であり記録、蓄積ができ共有できるものである。とのことでした。

先日、ウィズの兄弟会社である大阪のコスモテクノサービス(CTS)社長の奥野さんが会議のため東京に来られました。CTSではこれから清掃業を立ち上げるので定期清掃のリーダーを育てたいと考えています。そこで、会議が終わったあとウィズの定期清掃の現場を見にあるマンションを訪ねました。そしてそこで東東京支店の松澤さんからいろいろな話を聞きました。リーダーを育てるのにどれ位の期間が必要ですか?と質問。リーダーとして現場でその日の清掃方法、段取りを決められるようになるまで、毎日定期清掃を経験して早くて半年、普通の人だと一年くらい必要だと思います。との答え。まずは汚れの状況が見えるようになるまでに時間がかかります。自分も随分と時間がかかりました。と松澤さんは答えてくれました。同じマンションでも季節によって、天気によって、汚れ具合によって清掃の方法が変わります。朝、現地に到着して状況を見て、今日のメニューを決定します。この判断をするのがリーダーの役割です。汚れ具合の「みたて」は経験によって養われます。なるほど、私たちの清掃は技能なのだと改めて感じました。人から人へと伝わる技能です。いわゆる職人さんと同じです。最近ではAIやロボットがどんどん進歩しています。AIが学習することにより清掃の「みたて」が可能になれば、清掃の手順を形式化して機械化も不可能ではありません。最後の品質チェックも機械により行います。すると安定した品質の清掃サービスが提供できることになります。でもこれでは少し味気ない。

技能といえば、「現代の名工」を表彰する制度があります。毎年100名を越す人が選ばれています。この制度の目的は「卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、もって技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、青少年がその適正に応じ、誇りと希望を持って技能労働者となり、その職業に精進する機運を高めることを目的としている。」 そうです! 若者が先輩を見て育ち、清掃に誇りと希望をもって働く。私たち大和ライフウィズには素晴らしい人達がたくさん働いています。いつしかウィズも高い清掃品質と素晴らし企業風土を備え、「現代の名工」に肩を並べAIに負けない技能集団になりたいものだと思います。

 

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