カンボジア王国から研修生が来ました

2018年7月13日

6月下旬に、1年をこえる日本語研修期間を終了しカンボジアから研修生4名がウィズに来ました。まずは4人のことを紹介する前にカンボジアのことからご紹介します。

カンボジアは9世紀頃に世界遺産アンコールワット遺跡で有名なアンコール王朝が栄え、その後フランス統治時代、何百万人という知識人が虐殺された悲しいポル・ポト政権時代を乗り越えて現在に至る歴史を持つ国です。今は治安の良い国です。国の面積は日本の半分弱、首都はプノンペン、人口は約1600万人、平均気温27度。場所はベトナムやタイに隣接し、メコンデルタ地帯の延長に位置する国です。サラリーマンの平均月収は3万円程度です。カンボジア人の名前は日本と同様に「姓・名」で構成されています。しかし「姓」は同じ家族内でも様々です。多くの場合親の名前を姓とするからです。例えば、祖父「クン・プロム」、父「プロム・チュオン」、長男「チュオン・ナート」という具合です。しりとりのようです。食生活の基本は米です。月に一人10Kgくらいの米を食べるそうです。カンボジアの米は粘り気が少なく米粒の細長いインディカ米です。おかずは野菜、魚、鶏、豚、牛、果物と種類は豊富にあります。味付けは塩・砂糖・胡椒などの香辛料・ハーブ類・ライムなどの柑橘類を使います。特徴的なのは「プロホック」という塩漬けにした魚を発酵させた調味料です。独特な味ですがタイ料理と似ています。フランス統治時代を経た為なのか料理の美味しい国です。

さてそんな国から来た4人の研修生の紹介です。4人は支店の配属となり定期清掃スタッフとして働きます。日本に来るには厳しい選定があり、彼らはその競争を潜り抜けてきました。みんな仲良しです。今は二人ずつアパートで暮らしています。自炊です。ちゃんと国から調味料を持参しています。彼らは3年間ウィズで働きます。家族(両親や妻や子供)を国に残しているので寂しいはずですが、「アパートに帰るとLINEで会話できるので寂しくないです。」と強がっています。せっかく日本に来たのだから観光もしてみたいと思っていますが、贅沢はせず一生懸命貯金して故郷に錦を飾ります。まだ少し日本語のおぼつかない面もありますが、みんな真面目で素直で一生懸命です。笑顔がとても素敵です。

みなさん、彼らを見かけたときは声を掛けてあげてください。

プノンペン市内
プノンペン郊外

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紫陽花

2018年6月15日

通勤途中、紫陽花(アジサイ)が綺麗に咲いています。今まで気づかなかったのですが、どうやら様々な種類のアジサイがあるようです。子供の頃からアジサイはよく見かけていましたが、色が違うだけでみな同じだと思っていました。ちょっと興味が湧き調べてみるとなんと今では2000種類くらいあるそうです。それではと思いアジサイを見に出かけました。行き先は白山神社。天暦年間(947~957年)に加賀一宮白山神社を東京に勧請した神社で、江戸時代には五代将軍綱吉と生母桂昌院の厚い帰依を受けた由緒ある神社です。ここでは毎年「紫陽花祭り」をやっています。白山神社は大きな神社ではありませんが境内と参道に20種3000株ほどのアジサイが咲いていてなかなか見事でした。写真を撮りましたので少しご披露しつつ、アジサイについて勉強した豆知識をご紹介します。アジサイの原産地は日本です。よく街中で見かけるボリュームのあるアジサイはヨーロッパで品種改良された西洋アジサイです。アジサイは色を変えるので「七変化」とも呼ばれます。花びらに見える部分は萼(ガク)で中央の丸い粒々が花です。日本原種のアジサイは青いガクアジサイです。西洋アジサイに比べガクが少なく派手ではないのですが凜としており、私はガクアジサイが気に入りました。西洋アジサイの花言葉は色により異なります。青「冷淡」ピンク「元気な女性」白「寛容」などです。日本の原種の青いガクアジサイの花言葉は「謙虚」です。「謙虚」だと知った時にある出来事を思い出しました。

ここからは先日あるマンションを訪問した時の話に変わります。まず担当のLSさんとお会いし、その後マンション内を見て回りました。隅々までとても綺麗に清掃がされていました。LSさんに「とても綺麗にして頂きありがとうございます。」と伝えると、「いえいえ何かと至りませんで」と言葉を返していただきました。とても嬉しくなりました。日本語は美しい。「至らない」は気を配ってはいるけどまだ行き届いていないという謙虚な気持ちの表現です。謙虚さは日本人の美徳とも言いますが、仕事に対して謙虚になれるのはもっと高みを目指していけるということでもあります。きっとこのマンションはもっともっと綺麗になっていくのだろうなと思いました。自分も謙虚な気持ちを持って仕事に向き合わなければと改めて思った出来事でした。

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ルーティンの落とし穴

2018年5月21日

25期上期のエリア会が終了しました。全4回開催。総出席者数約350名。多くの方にご出席頂きました。ありがとうございました。今回は、そのエリア会で私が話したことをかいつまんでご紹介します。

今世の中では、さまざまな業界で採用難を機に無人化への取り組みが進んでいます。そして来る超高齢化社会(人生100年時代)に向けた設計が始まっています。ウィズでは昨期308人の入社者を迎えましたがその平均年齢は68歳です。全体の平均年齢は69歳になりました。6年前は平均年齢61歳でした。年々高齢化が進むウィズですが、24期のお客様アンケートの結果では79.8%のお客様がウィズの日常清掃に満足とのお答えを頂きました。ここ数年変わらぬ高い評価を頂いています。これからもお客様にご満足頂ける高い品質のサービスを提供し続けることが25期の目標です。そのために大切なことが二つあります。

一つ目は先月号でもお願いしたことですが「明るく笑顔で挨拶」です。アンケートのお客様からのコメントに「綺麗にしてくれてありがとうございます。」と同じ位「いつも明るくあいさつをしていただき気持ちが良いです。」とのコメントが多くあるからです。お客様はみなさんとのふれあいを大切に思っています。二つ目は「こだわりを持つ」です。清掃は仕様書に場所、頻度、清掃方法が定められており、みなさんもその通りに仕事をしています。しかし、毎日、毎週の繰り返しは慣れを生み、ついつい「作業をこなす」的な仕事に陥ることに繋がります。ルーティン作業になってしまうのです。清掃の目的は綺麗にすることです。季節や天気によって汚れ方や場所も異なります。シミも付きます。どこが汚れたか、どうやったら綺麗にできるか、こだわりを持つことがルーティン化を防ぐことだと思います。

ゴールデンウィーク中に私が体験したエピソードです。

国分寺駅に新しい駅ビルがオープンしたので家内と一緒に見物しに行きました。ちょうど昼食時でしたので息子が教えてくれた「nana`s green tea」という抹茶をテーマにした店に入りました。若い女性ばかりのおしゃれな店で、ちょっと気後れしました。二人が注文したのはロコモコ丼と抹茶ラテとあんみつのセットです。しばらくして店員さんが注文した品をもってきてくれました。見ると私のセットには「あんみつ」がありません。ここからは私と店員さんの会話です。

私「あの~、あんみつがないんですけど」

店員「もうしわけありません。すぐにお持ちしますね」

私「はい、お願いします。」

そのあと食べ方などを教えてもらい・・・

店員「ご注文の品は以上でよろしいでしょうか?」

私「いえ、あんみつがありません」

店員「あっ・・・」

店員さん、思わず苦笑していました。

いつも同じ動きと言葉で接客を行い、仕事はルーティン化します。なぜこの言葉を伝えるのか、その意味をちゃんと捉えていないとルーティンの落とし穴にはまります。

清掃も同じです。なので「こだわり」が大切なのだと思います。

「明るく笑顔で挨拶」と「こだわり」を心に留めるようにして下さい。

「抹茶ラテ」生まれて初めて飲みました。美味しかったです。でも出来れば蕎麦とビールの昼食が私は好きです。

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