コオロギとミドリムシ

2015年12月20日

「コオロギとミドリムシ」、何のことか分かりますか?先日新聞を読んでいたら二つの記事が載っていました。
コオロギとはあの秋に鳴く虫のことです。将来の食料危機を回避するためにコオロギを食料として飼育している会社があるそうです。栄養価は牛肉と同じで飼育コストは1/10位なので、「コオロギこそが食料危機の救世主」なのだそうです。美味しいのかな?油で揚げてホットドックに挟んで食べているようです。
ミドリムシは小さな藻類の一種です。このミドリムシから絞った油でジェット燃料を作る会社があるそうです。2020年には実用化できるとか。ミドリムシがジェット機を飛ばすなんて想像できません。
世の中の技術は飛躍的に進歩しています。
20年以内には日本で働く人の仕事の49%は人口知能やロボットで代替できるようになるそうです。私たちの清掃は進歩しているのでしょうか。奈良時代には「ハク」「ハラウ」「ハタク」の清掃用語が使われていました。道具の形は今の竹箒そのものです。
ということは清掃道具は進歩していない?そんなことはありません。良いものは普遍で変わりませんが、新たな道具もできています。
先日私は東京ビックサイトにメンテナンス展を見に行きました。様々な新しい清掃道具が展示されていました。中でも注目したのが「窓ふきロボット」です。磁石でガラスの両面を挟み込みながら自動で縦横に動き清掃をします。「なんて無精なんだ!」が私の感想です。窓ガラスくらい自分で拭いてもさほど時間はかからないのに。でもこの発想が大切なのだと思います。「めんどくさい」が新たな知恵に繋がります。
みなさんも日頃仕事をしていて「もっと簡単な掃除方法ないかなぁ、この場所は掃除しにくいなぁ」と思うことはありませんか?必要は発明の母です。良い案があったら教えてください。清掃業も変わっていかなければなりません。新しい掃除道具を発明して、新案特許を取って、販売して億万長者になる。みたいな初夢が見たいと思います。
今年一年ありがとうございました。良い年をお迎えください。

窓拭きロボット

 

上へもどる

思い込みの自分がいます

2015年11月20日

みなさんこんにちは
だいぶ秋も深まってきました。先月は食欲の秋をテーマにしましたので今月は読書の秋です。今年6月号ピッカピカの「道具の扱い」で佐伯泰英さんの時代小説の一部を紹介しましたが、その後けっこう反響がありました。みなさん読んでいる方が多いようです。私も時代小説が好きで、池波正太郎さんを始めとし随分と読みました。でも今回は時代小説ではなく別の本を紹介します。
中川季枝子著「いやいやえん」です。1962年出版で私が小さい頃読んだ童話ですが、ふとしたきっかけで読み直し、子供の頃の素直な気持ちに戻りました。
物語はチューリップ保育園に通う4歳のいたずら坊主のしげる君が主人公です。かわいい夢のある不思議な出来事が載っています。この物語の中でしげる君は「人のせいにしない、遊んだあとは手を洗う、お人形を投げない、クレヨンを食べない、嘘をつかない」など先生やお母さんに叱られながら人生の基本を学んでいきます。
しげる君は小さいので、嘘をついてもまだ他愛無いです。でも私たち大人はやっかいです。姉歯事件や旭建材事件などはもとより、小さな偽りや誤魔化しでも取り返しのつかない大きなことに繋がります。信頼も失います。私は「いやいやえん」を読んで、改めて「仕事は王道を進むべし」と思いました。
もう一冊。
米マサチューセッツ工科大学教授のピーター・センゲ教授の著書「出現する未来」です。
難しいことはよく分からなかったのですが、ひとつ納得した内容がありました。
「人は自分で見ようとしているものを見ている。」という事です。どういうことなのか事例が紹介されています。「1980年代はじめ、米国の自動車メーカー幹部が生産性で米国企業を上回ったトヨタ自動車の組み立て工場を視察した時のことです。米社の幹部は視察の後「本物の工場は見せてもらえなかった」と語ったそうです。「どこにも在庫がなかった。だからこれは本物の工場ではない。我々の視察のためにつくられたものだ。」というのが理由です。この幹部は自分の持つ工場のイメージ、つまり在庫の山がない組み立て工場などないという思いで見たために、トヨタの「ジャストインタイム※在庫を作らない生産方式」の生産システムの本質を見ることができなかったのです。あらかじめ見るつもりのものを見てしまい、目の前にあった現実に気づくことができなかったのでした。
これって自分達の仕事にも当てはまります。
清掃して綺麗にしたつもりの自分。取れない汚れは目に写らない自分、綺麗にした場所しか目に入らず周囲の汚れに気づかない自分。ついつい自分の思い込みで見てしまうために気づかないことも多いと思います。みなさん、仕事が終わった後のセルフチェックを先入観なしにできるように練習してみてください。
ちなみに私は洋服屋で気に入った服を見ると、それを着ている8等身の自分をイメージしています。目の前の鏡には5等身の自分が写っているのに・・・。これは先入観ではなく現実逃避でしょうか。
まだまだ落ち葉の多い季節です。みなさん苦労されていると思いますがよろしくお願いします。

上へもどる

今期も半年たちました

2015年10月20日

早いもので22期も後半戦に突入しました。
この半年で、従業員数は1,005人となり、ついに1千人を超える会社になりました。
管理棟数も1,091棟とこの半年で18棟増えています。
会社の規模は順調に大きくなっています。
でもみなさんは日頃会社の規模など感じる機会は少ないと思います。
なぜなら、ほとんどの方が一人で勤務しているからです。
ひとりひとりが夫々の場所で働いている。でもバラバラではなく気持ちや考えを同じくして働いている会社。そんな会社でありたいと思っています。
下期になりましたので改めて、その気持ちや考えの基である会社の方針をおさらいします。

○会社凡事
「明るく笑顔で挨拶」

10/2神奈川のエリア会を行いました。その際、「お客様とお会いした時意識して挨拶をしている人 手を上げてください」と聞いたら、ほとんど全員の手が上がりました。
嬉しい限りです。
「笑顔で挨拶を心がけている人」と聞くと9割の方の手があがりました。
「笑顔」はまだ苦手な方もいるようです。でもみなさん、「笑顔で挨拶」ができるように努力してください。きっとお客様の反応も変わってきて仕事もしやすくなると思います。
今月の他の紙面でも紹介しますが、笑顔で挨拶がお客様の心に届き、お礼状を頂いている方もおられます。素晴らしいですね。

○経営ビジョン
「私たちは人・街・暮らしを元気にします
ひとりひとりが真心を込めて
お客様に期待以上のサービスを提供していきます」

みなさん「ひとりひとり」が清掃を通じてお客様「ひとりひとり」に快適なサービスを提供しています。お客様に快適な生活を提供するために、少しでも喜んで頂けるために何かできることはないか?このことを心に留めながら仕事を進めてください。

さて食欲の秋です。
秋刀魚が銀色に光って美味しい季節です。
でも我が家はグリルが壊れていて秋刀魚が焼けません。
食べられないと思うと無性に食べたくなります。
ついに先日、我が家での夕食を断り、一人、近所の居酒屋に行きました。
「マスター、秋刀魚の塩焼きできる?」「今日はいいのが入りましたよ!」
脂がのっていて、はらわたも苦くて甘くて。美味しかった!
みなさんも夫々の秋を堪能してください。そして夏の疲れを吹き飛ばしてください。

サンマの塩焼き

 

上へもどる

こんな会社です

月別アーカイブ