もったいない

2020年2月21日

2050年には世界の人口が98憶人になると予想されています。その人達が食べていくには現在の2倍の食糧が必要なのだそうです。果たして地球は人間を支えることができるのか?心配です。一方で、現在世界で生産されている野菜や果物の45%、魚の35%が食卓に届く前に失われています。日本でも一年間に643万トン、一人当たり51kgの食品が廃棄されています。これを「食品ロス」といいます。便利で豊かになった分、無駄も増えているのです。食品だけではありません。様々な物がまだ使えるのに捨てられています。もったいないですね。江戸時代では、庶民の生活が経済的に豊かでなかった分、食べ物を大切にし、壊れたものは最後まで修理をして使い、様々なリサイクルも発達していました。

「とっかいべえ」金物リサイクル、「竹馬布売り」古着売り、「傘の古ぼね買い」、「古椀買い」、「鋳掛屋」鍋修理、「焼き継ぎ屋」せともの修理、「へっつい直し」かまど修理、「たが屋」桶修理、「でいでい屋」雪駄修理、「紙くず買い」、「灰買い」、「下肥買い」、などなど。そして最後は肥料か燃料となり、それでも使えないものがゴミとして捨てられました。

私も小さいころ、継ぎのあたったパッチワークのズボンを履いていましたし、雑巾は古い布の再利用でした。茶碗のごはんは最後の一粒まで食べなさいと母に言われていました。物を大切にしなさいと教わりました。

現代では江戸時代ほど物を使いきることは出来ていないと思います。しかし最近「食品ロス」を減らす活動が増えてきたようです。

スマホを使い、売れ残りの食品に悩む店と割安に手に入れたい消費者を結びつけ、本来捨てられていた食品を救うフードシェアアプリがあります。あるパン屋さんは捨てるはずだったパンを半年で2万個販売できたそうです。店舗で余った食料を子供食堂などに提供することで貧困家庭の子供を助ける活動も始まっています。「もったいない」を形にする。新たな取り組みが進めば私たちが日頃行っている「ゴミ出し」の量も減るはずです。「ゴミ出し」が軽減されればその分清掃に時間が使えピカピカになります。ゴミが減れば建物がきれいになる。「風が吹けば桶屋が儲かる」よりは直接的効果が期待できそうです。

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