技術と技能

2019年7月8日

技術と技能の違いをご存知ですか?本を紐解くと、両方とも「技」を表す言葉です。「技能」とは人間の行為・能力であり経験的に身に付くもの。「技術」とは方法、手段であり記録、蓄積ができ共有できるものである。とのことでした。

先日、ウィズの兄弟会社である大阪のコスモテクノサービス(CTS)社長の奥野さんが会議のため東京に来られました。CTSではこれから清掃業を立ち上げるので定期清掃のリーダーを育てたいと考えています。そこで、会議が終わったあとウィズの定期清掃の現場を見にあるマンションを訪ねました。そしてそこで東東京支店の松澤さんからいろいろな話を聞きました。リーダーを育てるのにどれ位の期間が必要ですか?と質問。リーダーとして現場でその日の清掃方法、段取りを決められるようになるまで、毎日定期清掃を経験して早くて半年、普通の人だと一年くらい必要だと思います。との答え。まずは汚れの状況が見えるようになるまでに時間がかかります。自分も随分と時間がかかりました。と松澤さんは答えてくれました。同じマンションでも季節によって、天気によって、汚れ具合によって清掃の方法が変わります。朝、現地に到着して状況を見て、今日のメニューを決定します。この判断をするのがリーダーの役割です。汚れ具合の「みたて」は経験によって養われます。なるほど、私たちの清掃は技能なのだと改めて感じました。人から人へと伝わる技能です。いわゆる職人さんと同じです。最近ではAIやロボットがどんどん進歩しています。AIが学習することにより清掃の「みたて」が可能になれば、清掃の手順を形式化して機械化も不可能ではありません。最後の品質チェックも機械により行います。すると安定した品質の清掃サービスが提供できることになります。でもこれでは少し味気ない。

技能といえば、「現代の名工」を表彰する制度があります。毎年100名を越す人が選ばれています。この制度の目的は「卓越した技能者を表彰することにより、広く社会一般に技能尊重の気風を浸透させ、もって技能者の地位及び技能水準の向上を図るとともに、青少年がその適正に応じ、誇りと希望を持って技能労働者となり、その職業に精進する機運を高めることを目的としている。」 そうです! 若者が先輩を見て育ち、清掃に誇りと希望をもって働く。私たち大和ライフウィズには素晴らしい人達がたくさん働いています。いつしかウィズも高い清掃品質と素晴らし企業風土を備え、「現代の名工」に肩を並べAIに負けない技能集団になりたいものだと思います。

 

上へもどる

こんな会社です

月別アーカイブ